F1

【パクリ?コピー?】デザインが他車に似すぎた疑惑のF1マシン4選【盗作?】

激しい技術競争が展開されるF1において、速いマシンは注目の的となり各チームはその速さの秘密に目を光らせます。

しかし、時にはコピーマシンや盗作と言われてしまうほど瓜二つのマシンが誕生してしまう騒動が度々発生しています。

今回は他チームマシンの「コピー」「盗作」疑惑がかけられたマシンたちを解説していきます。

コピー疑惑がかけられたマシンたち

リジェJS41(1995年)

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1995年、ベネトンのチーム代表であったフラビオ・ブリアトーレと、首脳陣の一人だったトム・ウォーキンショーは、リジェが搭載していた当時の最強エンジンである、ルノーの契約権を手に入れるためフランスの名門リジェを買収。

ベネトンにルノーエンジンを奪われる形となったリジェは無限ホンダエンジンを搭載することになります。

そんな中で製作されたリジェの95年用のF1マシン、JS41は、その特徴的な丸みを帯びた太いハイノーズ、ブーメラン型のリアウイング、サイドポンツーンの段差など、後にこの年チャンピオンマシンとなるベネトンB195とデザインが非常に酷似していました。

F1の運営方法や商業権などを定めるコンコルド協定では、チームはオリジナルのシャーシを開発、設計しなければならないと決められていたため、関係者からはリジェのマシンは規定に違反しているのではないかという声が上がりました。

リジェ側は疑惑を否定しましたがレースウィークのパドック裏ではリジェとベネトンのメカニック同士がパーツの貸し借りを行っている姿が度々確認されており、この両チーム間のマシンに互換性があることはもはや周知の事実。

しかし、FIAの調査の結果、コピーは認められずお咎めなし。

他チームにとっては不満の残る結果となりました。

この年のリジェは、オリビエ・パニスが最終戦オーストラリアGPで2位を獲得したほか、マーティン・ブランドルも第11戦ベルギーGPで3位表彰台を獲得。

ブランドルとシートをシェアした鈴木亜久里も第9戦ドイツGPで4年ぶりとなる入賞を果たし、チームはコンストラクターズランキング5位に食い込む躍進を見せました。

また、このマシンは後に、F1への新規参入を目指すブリヂストンのタイヤテスト用のマシンとしても使用されました。

トヨタ TF103(2003年)

引用:https://imgr1.auto-motor-und-sport.de/Ferrari-F2002-Toyota-TF103-react169Big-9fe45dc3-1761614.jpg

トヨタが2003年に投入した新車TF103はグスタフ・ブルナー、高橋敬三によって共同設計され、先代が苦しめられたダウンフォース不足を解消し軽量化とエンジンの高出力化にも成功。
躍進が期待されていました。

しかし、このTF103が前年17戦中15勝(うち1勝は旧型マシンを使用)を挙げ、圧倒的な強さでチャンピオンを獲得した、フェラーリのマシンF2002と酷似しているという声が多数挙がります。

このときトヨタには、過去にフェラーリに在籍していたスタッフが2名いた事か産業スパイ疑惑をかけられ、フェラーリがイタリア捜査当局に告訴。

トヨタはこの従業員二人を解雇することで対処。
裁判にかけられたスタッフは2005年に機密情報の持ち出しを認定され、有罪判決を受けました。

TF103で2003シーズンを戦ったトヨタは、オリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダマッタのコンビで入賞7回を果たしコンストラクターズランキングは8位と前年より上げたものの、前評判からすると期待はずれの結果に終わってしまいました。

アロウズ FA1(1978年)

引用:https://a.d-cd.net/xarfDgXoFBcaSTNxf_ZZBwxzamw-960.jpg

1978年、前年までシャドウの主要メンバーだったアラン・リース、ジャッキー・オリバー、トニー・サウスゲートらが新チーム「アロウズ」を立ち上げF1に参戦。

しかし、この年のアロウズのマシン、FA1は、同年のシャドウのマシン、DN9とデザインが酷似していました。

シャドウDN9は、サウスゲートが、シャドウに在籍していた前年に設計したマシンで、アロウズFA1は、サウスゲートがDN9の設計図をを元に製作したマシンだったため、このような事態になってしまいました。

当然ながらFA1はコピーされたマシンとして問題になりマシンの使用を禁じられてしまい、第12戦オーストリアGPから、新設計のA1を投入することになってしまいました。

レーシングポイント RP20(2020年)

引用:https://preview.redd.it/a6asws9xdyh41.jpg?auto=webp&s=1cb60d70210d1302a685aea4dfeb2a9cd6c6ba52

レーシングポイントが2020年型マシン、RP20を発表するとマシンのデザインが2019年のチャンピオンマシン、メルセデスW10に酷似していたことで物議を醸しました。

レーシングポイントは、パワーユニットサプライヤーであるメルセデスからパーツの供給を受けていることや、メルセデスの風洞を使用している事を公言していましたが、デザインがあまりに似ていたことから「ピンクメルセデス」と揶揄されました。

ライバルチームからは抗議の声が多数挙がり、第2戦シュタイヤーマルクGP終了後に、しびれを切らしたルノーがレーシングポイントが使用しているブレーキダクトがメルセデスの設計をコピーしているとしてFIAに抗議。

シーズン終盤にはこのブレーキダクトはコピーであると認定され、レーシングポイントには罰金40万ユーロとコンストラクターズポイント15点の減点処分が下されました。

2020シーズンをこの「ピンクメルセデス」で戦ったレーシングポイントはシーズンを通して好調を意地。
セルジオ・ペレス、ランス・ストロールのコンビが連続入賞を続け、第15戦バーレーンGP以外の全レースで入賞。

第16戦サヒールGPではペレスが自身初優勝を果たし、ストロールも3位表彰台を獲得。
シーズンを通しては、ポイント剥奪があったにもかかわらず、前年の7位から大躍進のランキング4位を獲得しました。

【動画で解説】コピー疑惑がかけられたマシンたち